あなどるなかれ!捻挫の影響


足首の捻挫について知ろう


こんにちは!株式会社アスレです。

今回から定期的に、スポーツにまつわるケガの紹介やその対応方法についてコラム形式で発信していきます。
充実したトレーニングを積めていたのに、大切な試合の前でケガをしてしまい出場できない…
そんな辛い経験をしてしまう選手を1人でも減らすために、
選手の皆さんに役立つ情報をお届けできればと思います。
ぜひアスリートとしての知識を増やし、“賢いアスリート”へと成長していってください!

初回の今回に紹介するのは、足首の捻挫です!

なんだ、捻挫か…とページをスクロールしようと思ったそこのあなた!
「捻挫ぐらい大丈夫!」
「捻挫はケガじゃないと言われてきた!」
「痛み引けば治ったはず!」

・・・そんな捉え方をしていませんか?
そんな皆さんにお伝えしたいです。
捻挫した後の対応はとてもとても重要です!
捻挫による足首への影響もさることながら、他の場所にまで影響してしまいます!

#1足首捻挫とは
そもそも足首の捻挫がどんな状態か、皆さん知っているでしょうか?
よく起こりやすい、 外側に足首をひねって起きた捻挫、
その多くは部分的に足首の靱帯や関節包(関節をくるむ袋状の組織)の損傷を伴っているケースが多いです。
そう、“靱帯” を “損傷” しているのです!
靱帯とは骨と骨を繋ぎ関節を安定させてくれる大切な組織です。
損傷の強さによって1度、2度、3度に分かれますが、
基本的にこの靱帯が損傷した場合、関節が不安定性になってしまいます。

1度:靱帯が伸びてしまっている状態
2度:部分的に損傷してしまっている状態
3度:完全に断裂してしまっている状態
また、捻挫した直後、足首に熱をもつ、腫れる、内出血などが起きることが多いのは、
このような靱帯や関節包以外にも色々な組織が痛んでしまっているためです。


#2捻挫後の影響
足首の捻挫を繰り返すことで、
“慢性足関節不安定症(まんせい そくかんせつ ふあんていしょう)” 
という状態になる可能性があります。
これは捻挫した後のリハビリや治療が不十分だった場合、
靱帯が弛緩(伸びた)状態のままになってしまい、
慢性的な不安定感やぐらつき感がある状態です。
この状態では、ひねった側の足でバランスが取りづらい、踏ん張っても足首に力が入れにくい状態などになります。

また足首だけではなく、他の関節の動きにも悪い影響をもたらす可能性があります。
慢性足関節不安定症があると、ジャンプ着地した時の膝の動きが変化してしまい、
膝が内側に入った姿勢(いわゆる内また)の姿勢で着地しやすくなってしまいます。
これは膝前十字靭帯損傷(ACL損傷)という、とても大きな膝のケガの原因とされる姿勢です。
実際、足首捻挫の経験がある選手はACL損傷を起こすリスクが約2倍になると研究で報告されています。

ACL損傷が起きてしまうと手術をしなければならない可能性があり、
その場合スポーツ復帰までに約1年リハビリ期間が必要になってしまいます。
このような大きなケガに発展しないためには、捻挫くらいと絶対に甘く考えず、
捻挫した直後に必要な対応を必ず行う、そしてスポーツ復帰までリハビリを継続して行うことが大切です。

次回第2回では、捻挫直後の対応から、練習へ復帰できた後に必要となる補強メニューなどについて紹介していきます。
ぜひ引き続きご覧ください!


#3まとめ
・捻挫は “靱帯” が “損傷” した状態
・捻挫した後の対応が不足すると、スポーツ復帰後も足首の不安定感、ぐらつき感が続いてしまう(慢性足関節不安定症)
・他の関節にも影響し、着地などで膝の動きが変わってしまい、ACL損傷を起こす可能性が高まる

投稿日: 2021年07月23日

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