トレーニングの原理原則について


トレーニング効果を生み出すためにはこのルールを絶対守れ!


今回、コラムを書かせていただきます猿渡(えんど)と申します。私は普段、SCコーチをしています。そのため、現場で感じたことなどをコラムで皆さんに情報をお伝えできればなと思っております。よろしくおねがいします。


早速ですが、先日、大学生にトレーニング指導をしていて、驚いたことがありました。それは何かというと、筋トレを日ごろしているのにも関わらず、トレーニングの原理原則を知らなかったということです。原理原則とは、簡単に言うとルールのことなのですが、指導した大学生たちはトレーニングのルールを知らずにトレーニングをしていたということです。


身体が変化しないと感じている人や、もっと身体を変化させたいと感じている人、また、身体の変化が小さくなってきたという人は、今回のコラムを読んで、何が原因なのか明らかにし、これからのトレーニングの質を向上させてもらえたらいいなと思います。


トレーニングの3原理


トレーニングの原理には3つあります。1つ目は、過負荷の原理。2つ目は、特異性の原理。3つ目は、可逆性の原理です。それぞれ順番に説明していこうと思います。


1つ目の過負荷の原理とは、「身体を変化させるためには負荷を上げる必要がある」ということを表しています。過負荷というと、重量を重くすることや、回数を増やすことが当てはまります。思うようなトレーニング効果が出ていない人はトレーニングの負荷が過負荷になっていない可能性が考えられます。


2つ目の特異性の原理は、「動員されたシステムにだけトレーニングの効果が表れる」という意味です。例えば、スクワットをすればスクワットが強くなりますが、ベンチプレスは強くなりません。つまり、鍛えたい部位(対象筋)を動員するトレーニングを選択する必要があるということです。トレーニング効果を感じられない人は、もしかすると、誤ったフォームでトレーニングを行っており、動員されるシステムが狙いとしているものと異なっているのかもしれません。


3つ目の可逆性の原理は、「継続的に行わなければトレーニングの効果が失われてしまう」という意味です。継続的というとどれくらいの頻度のことを表しているかというと、最低で週2回のトレーニングのことです。身体には時間がたつと元に常態に戻ってしまう特性があるので、元の状態に戻る前に再び同じトレーニングを行う必要があります。トレーニング効果を感じられていない人は、トレーニングの頻度が少なすぎるかもしれません。最低でも週2回トレーニングするように心がけてみてください。


まとめ


今回のコラムではトレーニングの3原理について説明しました。トレーニングをしているのに思うように効果を感じられない人のほとんどはこの3つの原理を守れていないことがほとんどです。逆を言えば、この原理を守りさえすれば、ある程度のトレーニング効果を得ることができるということです。今後行うトレーニングが、3つの原理を守れているのか確認して、より良いトレーニングを行ってもらえればなと思います。

投稿日: 2021年07月07日

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